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さねとう・あきら先生追悼公演と3月11日のつながりを想う

不思議な巡り合わせです。この日がぽっかり空いていて、先生の一周忌に合わせた形で追悼公演が打てることになったのです。
東北から北海道をくまなく自分の足で歩いて、生きてきた民衆の確かな姿をとらえその中からその魂を受け取って、数々の創作民話を手掛けてこられた先生にとってもこの日は特別な意味を持っていたのではないだろうか。

過酷な自然の災害や時の権力の圧政が何度も様々な形で襲い掛かってくる中をしたたかに生き抜いてきた民衆の底力や知恵や願望をリアルにそして壮大なイメージを持って描いてこられたのを、先生の作品群に接して僕たちはうかがい知るのです。

今度の公演『鬼ひめ哀話』の原作「おにひめさま」は、先生が初めて出された創作民話集《ゆきこんこん物語》に集められた作品の一つですが、そこには表面的ではない深い深い愛情が込められているように思います。そしてそれは人の心の奥底に潜む愛憎を見つめ続けながら一筋縄ではいかない《のぞみ》を追い求めて生きる人間の有様を率直にそして詩的に昇華されて子どもたちに届けられているのではないでしょうか

《のぞみ》は希望・欲望・絶望・羨望・野望・・・などなどに形を変えてその姿を現します。
先生の作品を読むとき一種の怖さを感じるのは、その変化(へんげ)の果てしなさ奥深さを垣間見るからではないかと思うのですが、これは臆病なぼくだけが感じることなのかもしれません。

間もなくその3月11日12日の公演がやってきます。
先生の心にそった舞台を作り上げられるよう日々精進するとともに、あわせて東日本大震災の鎮魂の日としての思いをかみしめて舞台をつとめたいとおもいます。

2017年2月8日      人形劇団ポポロ代表 山 根 宏 章
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