花の卯月は忙しく
新学期・新年度・新企画・新婚・新居・新作・新曲・新献立・新体制
いっぱいいろんなことあっちこっちうえしたみぎひだり‥‥寝転んだり跳びあがったりしゃがんだり、見たり聞いたり嗅いだり味わったり覗いたり触ったり噛んだり舐めたり叩いたり泣いたり笑ったり叫んだり‥‥と、とにかく忙しい。だけどなんだか幸福感に満たされているんですよね。なんだか夢中で深く考えたりしないけど《知ること》で溢れてる。いろんなものが押し寄せてくる降ってくる。それを全部漏らさず受け取らなくちゃならない。ホント忙しい、テレビなんか見てる暇ないんですよね、スマホなんて尚更 ―― まったく。
孫が二人いましてね、二人とも女の子で姉が6才・妹が2才半なんだけどお姉ちゃんが小学校に上がったんです、つまり新一年生。今までは家から500メートルぐらいなところへ9時までに行けばよかった習慣を変えて、2500メートルほどのところにある学校へ8時15分までに行くことになり、ぼくはじっちゃんとして一緒に通うようになったってわけですよ。
新一年生の孫、最初のうちは重いランドセルを担いでいるのにタタタタタッ早いのなんの、でも300メートルぐらいになるとしきりにランドセルを競り上げて「重いッ」、それからは右へ左へ蛇行運転となりまたランドセルを競り上げて「重いッ」、お道具袋の二つは僕じっちゃんが持っているけどランドセルは担げないしなあ・・・アタフタしながら無事に学校の通用門前に到着、様々な子どもたちの群れの中にごちゃごちゃっと吸い込まれていく黄色いカバーのランドセルと二つの袋。ほっとヒト安心してあたりを見る。
日頃、上演に行っているときの学校の表情とはまるで違う景色の中で見るこの通学路、いろんな車がうなりを立ててそばを通り抜け、隙間を縫って自転車が走り抜ける。朝の通学時間みんな忙しい、けどなんだか生きている実感が溢れている、さあやるぞってね。
ひとり帰り道、ふと見るとフェンス沿いのあちこちに小さなオレンジ色の花が風に揺れている、なんでも外来種のケシの花とか、かわいい。「なに見てるの?」黄色いランドセルの男の子がのぞく「花」・・・「はなか」・・・「ホラ遅れるよ」「わぁーっ」カタカタカタ・・・音を立てて走り去った。
気が付いてみると《花》は、桜は散ってハナミズキが盛りツツジの赤がまぶしく、足元にはアオヤギの花がばらっばらっと散ってそこいら辺を汚くしている。そういえば花の都公園でチューリップが満開だったなあ・・・ちょっと止まっていると「山根さん、朝の散歩?相変わらず元気ですね」近所の奥さんが足早に通り過ぎた。そうだ、早く帰って飯食って薬飲んでトレーニングの先生のところへ行くんだった、急がなくちゃ!
花の卯月はいそがしい。さあ新企画を仕上げるぞぉーッ!なんだかウキウキしてきます。
山 根 宏 章
猫の手も借りて
私は急激な変化についていけなかったのか、左目の瞼がそっと腫れました。暑さにも寒さにも弱い上に変化にも対応できないので、恐竜とかだったら真っ先に淘汰されていたと思います。現代日本でよかったです。
気がつけば桜も散り、4月も終わろうとしており、花冷えと言うには遅い寒さを感じます。日々の移ろいの速さに眩暈がしそうですね。マイペースに生きるのはなかなか難しいです。
軒先に真っ赤なバラが咲いている家が、帰り道にあります。そこでは、このくらいの季節になるとバラをお裾分けしてくれます。それを一輪いただいて帰るのが毎年の楽しみなのですが、花を育てる才能がないので、毎年枯れていく様を眺めるだけになってしまいます。花を愛でるのと育てるのは、また違う才能なのでしょう。できるだけ長く咲いていてくれるよう、今年も祈るのです。
さて、ポポロでは今後の公演に向けてチラシの発送を行なっています。つい最近も同じことを言ったような気もしますが、間違いではありません。
新しいお芝居の準備や稽古も増えてきまして、今年度はどんな出会いがあるのかとワクワクしています。
少しずつ日常を取り戻そうとしている社会の中で、また「楽しい」を提供できるように努めますので、どうぞよろしくお願いします!
ながや
平穏を飼い慣らしましょう
私は花粉症が残していった若干の気だるさを拭いきれないまま春を抜けて、風邪とも体調不良とも言えない倦怠感をそのままに日々を過ごしています。
50周年事業や山根さんの一人芝居をなんとか終えて、今劇団ではこれからに向けての作業の真っ只中。普段とは違う業務にみんなで取り掛かりながら、今年度への期待と思いを馳せる日々です。
絵を描いたり事務作業をしながら、これからどうなっていくのか、どんな作品を生み出せるのか、ワクワクが止まりません。
色々なことが目まぐるしく変化していく世の中ですが、なんとか平穏を保ちつつ、小さな喜びを見つけていきたいですね。
ながや
準備の時
人形劇の舞台をやるにも、まず呼んでくださるお客様がいて成り立つものです(自主公演は別ですが)ですからとても地道ですが、こうやって一部一部丁寧に袋詰めしてお客様の元へお送りさせていただいております。このパンフレットがより多くの方の心に届きますようにと祈らずにはいられない今日この頃です!
ただ作業そのものは、同じ動作の繰り返しなのでなかなか根気と強い気持ちが必要なので、無理せずコツコツとやってます!
やっと半分まで来ました、さあ、あともう少し!作成者田村
終わる作品と新しい作品。あとゴジラ!
10年近く上演してきたもので、寂しいというよりまだ実感がありません。
また公演が多い季節になればうさぎさんたちと当たり前のように舞台にたつような気さえしています。
それでも3月の終わりの最後の公演のとき・・・うさぎさんの人形と一緒に子どもたちをお見送りしていたとき。
子どもたちがうさぎさんを撫でたり抱きしめたりしてくれる姿を見て思わず泣いてしまいました。ずっと子どもたちに可愛がってもらってきた『うさぎさん』・・・でももうこうして子どもたちに愛でてもらえることはないんだなぁと思ったら涙がボロボロでてきてとまらなかったです。
・・・まぁ、幸い!上演後はいつも汗だくてびしょびしょなので、泣いていることは誰にも気付かれなかったと思います。

輝かしい舞台で、子どもたちの声援をいっぱいに受けてきた「どうぞのいす」のお人形たち。
寂しいけど、倉庫でゆっくりと休んでね・・・。

こちらは最近送っていただいた子どもたちのイラスト。
この可愛い絵や、先生や保護者の方が送ってくださった感想のアンケートを読み返しては涙腺が緩くなっているのでした。
さて!感傷にひたってばかりもいられません。
新作の準備もしていかねばなりません!

今必死に作っている人形達はこちら。なんだか分りますか??
絶対に楽しくてためになる!素敵な作品を作りあげるぞ~~!
最後に♪
先日、ポポロの皆でお花見を兼ねて「西武園ゆうえんち」へ行ってまいりました♪


お花もきれいだったし、リニューアルした西武園はとっても楽しかったのですが・・・
個人的に一番あがったのはコレ↓↓↓

「ゴジラ・ザ・ライド」というアトラクションがあるのは知っていましたが、
「ゴジばん」のグッズが西武園内で販売されていました~~~!!!
禄里さんもこの笑顔です♪
「ゴジばん」はポポロの劇団員も一部操作や声の出演でお手伝いをさせていただいている人形劇です♪
いや~~!嬉しいですね♪
「ゴジばん」もどうぞよろしく!!
怪獣人形劇ゴジばん公式HP
特に「ドラット」や「ラドン」ちゃんの活躍をぜひご覧下さい・・・♪
ではではかわのでした♪
あかいくつの思い出
4月1日に横浜人形の家あかいくつ劇場で上演しました「だいふくもち」にご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
「山根宏章ひとり芝居vol.2」ということで、関係者から当日券でのお客様、小さなお子さまから大きな大人の方まで、実に幅広い層のお客様にご来場いただきました。
皆さんそれぞれにお芝居を楽しんでいただいた様子でしたが、小学校1年生くらい(かな?)の小さな女の子が舞台でお見送りをしていた山根さんに向かって「楽しかった!また来るね!」と嬉しそうな顔で帰って行ったのがとても印象的でした。今回僕は全く芝居はしていないけれど、やっぱり人が喜んでいるのってうれしいものですね。
それから「劇団貝の火」の代表である伊東万里子さんもご来場されていたとの事。貝の火の皆さんには普段からメチャンコお世話になっているのでぜひ一言お礼を申し上げたかったのですが、お目にかかれず大変失礼いたしました。
そしてつまらない僕のやらかしをひとつ。前回の「山根宏章ひとり芝居vol.1」の時にブログで書いたんす、「何であかいくつ劇場の上演の日に赤いスニーカーを履いて行かなかったんだオレのバカ!」と。そして今回もそんなことすっかり忘れて当日はグレーのスニーカーを履いてしまったのでやんす。何やってんだオレのバカ!
え?そんなのどっちでもいいじゃないかって?
そうかな。こういうところが意外とだいじなんだけどな。
「山根宏章ひとり芝居vol.3」で必ずリベンジをします。というわけで山根さん早いとこ次お願いしま〜す!