健康診断

年齢と共に変化していくものが色々あります。人形劇をはじめてからもそれは起こりまして、体の筋肉のつきかたや姿勢の変化などです。もちろん人形劇に関わらず業種によって皆な様々だと思いますが、何かと特殊な仕事でなくとも長年続けた事による身体的な変化というのはあると思います。
さて、日々の積み重ねと言えば多少かっこうよく聞こえますが、自分に甘くだらしのない日々の積み重ねとなると話がまるで違ってきます。いよいよ健康診断の日がやってきました。多分十年振りです。しかも今回初めてバリウムを飲むという…全てが不安で、数日前からなんだか落ち着きませんでした。
そして、いざ始まってしまえば、わりとすんなり全てが不都合なく済み、正直ホッとしました。なんだ全然大丈夫だったじゃないかと。しかも内科検診の腹部への触診で先生に「腹筋が発達してますね」と言われて、思わず心の中でカッツポーズ!実は最近腹筋を始めたんです!まさに日々の積み重ねですよ!と言うわけで、不安だった分終わった後の安心感はとても大きかったです!あとは結果待ちだな…作成者田村
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14:23 | 劇団の日常 | comments (0) | edit | page top↑

『ポポロと子どもたちの未来を考えながら』 文責 劇団代表 山根宏章

昨日、子ども・おやこ劇場の交流会に出かけました。劇団や音楽団体などの表現者グループと子どもの健やかな成長を願うおとなたちの組織(と言うと固苦しく聞こえますが、演劇や演奏や様々なパフォーマンスに触れ合う機会を軸に、自分たちのサークル活動を通して各年代の子どもたちの心が成長し発達していけるように周りのおとな達ともども日常活動を続けている集まりの、いわば世話係をしている方たち)との交流会です。
まず《劇場》の方から、自分たちが今どんな時代に生きていて、そのためにはどんな作品に触れたいのか、そしてその日常活動の現実はどうなのか、という話が具体的な事実を織り交ぜながら語られ、表現者の側からは今こんなことを思い考えその結果こんな作品を提供したいを思っているが、現実はこういう状態にあって試行錯誤しながら日々活動している、というような形で話は進んでいきました。
そこで出てくるのは、やはりロシアのウクライナ侵攻による現状に対するそれぞれの思いと子どもたちの反応の様子、さらには我々にできることは何だろうといった自分自身に照らしての切実な思いや意見が述べられました。
毎日テレビで流される悲惨な戦場の様子を見るにつけ、非人道的なロシアの行為に対する抗議とか非難のやり場のない感情がほとばしり出るのですが、ここで思い出すのは太平洋戦争の末期のことです。そのころ僕が住んでいた大阪では毎日サイレンと「警戒警報発令!」の声に防空壕に飛び込む日々を送っていました。ある日、僕は母親に連れられて上(うえ)六(ろく)の近鉄百貨店に行きました。入り口のコーナーにB29(爆撃機)の残骸が展示されていて、それをおとな達が口々にわめきながら足でけっていました。それはそれは憎しみのるつぼで僕も一生懸命蹴ったことを覚えています。5才か6才のころです。その戦争は⦅聖戦》とよばれ、「欲しがりません勝つまでは」が合言葉でした。
でも、戦争が終わってみるとそれは自分たちの国が《先制攻撃》を仕掛けて始まった戦争であり、国土を広げて南の国――赤道直下まで侵略していく戦争だったのです。そしてその終わりは、ヒロシマ・ナガサキの原子爆弾の投下を受けた後でした。新聞の号外には焼けただれて苦しむ人たちの写真がのっていました。言いようのない恐怖を感じたのでしょう85才になった今でもその画面が目の裏に焼き付ているのです。
今この不幸な事態に便乗して《軍備を増強しよう、核兵器を使えるように共有しよう、先制攻撃が必要だ》という人たちが平和憲法が邪魔だ変えろとわめきだしています。冗談じゃないでしょう。戦争する人は必ず自分は正しいと言い張ります。百歩譲って正しいとしても。正しければどんなことをやってもいい理屈にはなりません。今こそみんなで戦争に反対し、非人道的な行為を糾弾していく必要があり、何はともあれウクライナの人々を救援し支援していくことが先決であり、絶対に憎悪の連鎖を断ち切らなくてはなりません。
まだまだ戦争が続いています。なのに、うその話のようにテレビではバカ騒ぎや悪ふざけの番組であふれています。よそごとにしている先にはまた日本の血塗られた過去が待っているように見えます。だから僕たち演劇人はこうした事態の中で自分たちが見つめる現実を正しく見極め自分たちが求める未来を確かに描いて行動する必要があります。
5才の孫娘が聞きました「なんでこんなことするの?」「悪い人がやったんだよ」「悪い人って誰?」「ロシアのプーチ・・・」まてまて、それを選んでいる人、黙ってみている人、手助けしている人、それと同じ手口で自分の国の安全を語っている人、・・・ぼくらは問われています。子どもたちの未来を間違いのない形で受け渡していくその道筋を「あなたたち大人はどうするの?」って。
そしてその答えを作品の上で表現していく責任が僕たち表現者には課せられているはずです。ものの道理をしっかりと正しく偏らないで自分と重ね合わせて分かりやすく、おとなにも子どもにも心にしみる形で自らを表現してゆく。大変だけど地道に歩んでいくほかないでしょうがそこにしかポポロの未来はないだろうしこの愛する子どもたちの幸せな未来もないと思うのです。ウクライナで起こっていることは《決してよそ事ではない》ということを肝に銘じましょう。  
17:21 | ご挨拶 | comments (0) | edit | page top↑

まわるまわるよ時代はまわる

こんにちは、禄里です。


桜が散ってしまった・・・。僕の大好きな桜。また来年まで会えないのか。ああ、さびしいなあ。

ま〜たまたそんなこと言っちゃってどうせこのあとの新緑の美しさとか初夏の爽やかな空気とかに触れてウキウキなって桜のことなんかすぐに忘れるくせに。ねえ。


♪♪♪♪♪♪


新年度が始まり、いよいよ学校上演が始まります!
年間を通して稼働しているぽけっと劇場の上演とは違い、学校上演は5月から11月くらいまでがほとんどです。そのためオフの期間の12月から4月くらいまでの約半年間は学校上演の人形たちとはお別れです。こう考えると正に冬眠ですな。
特に僕が出演しているメイン作品の「ルドルフとイッパイアッテナ」のイッパイアッテナ人形を遣う毎日がいよいよやってくると思うとこう・・何というか・・たぎりますね。
今年もイッパイアッテナと一緒にいろんな場所でたくさんのお客様とお会いできるのが今から本当に楽しみです!
よっしゃ!イッパイアッテナ、今年も一緒に切磋琢磨や!やったるで!お客はん待ってはるがな!ほな行こかイッパイアッテナー!(何の演目やねん)


・・・そしてまた季節が巡り、学校上演の期間が終わると再びイッパイアッテナは冬眠へ・・・僕の大好きなイッパイアッテナ。箱の中でたくさん寝て体力回復しろよ。俺とお前の絆は誰にも引き裂けない。また来年頼むぜ。ああ、さびしいなあ。

ま〜たまたそんなこと言っちゃってどうせそのあとのぽけっと劇場で遣う人形達とか幼稚園保育園のかわいい子どもちゃん達とかに触れてウキウキなってイッパイアッテナのことなんかすぐに忘れるくせに。ねえ。


でもそれはそれでいいような気がしますね。何だか。
ね。
16:41 | 劇団の日常 | comments (0) | edit | page top↑

ポポロの春は。




(文章 : たきたえいみ)

ついこの間見頃を迎えた桜たちが、もう葉桜となってしまいました。東京は、桜の終わりが早いですね…(byどさんこ)

4月に入り新生活がスタートした方も多いことと思いますが、ポポロも新年度になって春のおしごとが始まりました。

まずは全国各地の幼稚園や保育園の先生、それから小学校や教育委員会さんたちに向けて、新年度のパンフレットを発送!
今年も歴代のお人形たちをギュギュっと詰め込んだインパクトのある表紙になりました!
50周年記念の新作情報も、こちらに掲載しております。

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そして、パンフレットが皆さんの手に渡った頃にあちこちにお電話をかけます。(要するに営業!)
ご挨拶も兼ねて直接お声を聞くことで、こちらも「よし!会いに行けるように頑張るぞ!」という気持ちになるので、私は結構好きな仕事です。


そして、幼稚園などが新年度でバタバタしている4〜5月は、ポポロにとってはオフシーズン。時間に余裕のあるこの時期に、作品の稽古や舞台セット・機材のチェックなども済ませます。




そういう訳で、春のポポロものんびりしているように見えて、中々忙しくしております!
今年度も色んな場所で、色んな人たちに観ていただけるように祈りを込めて、春の時間を過ごします♪


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(この間の『おしゃべりなたまごやき』の公演である女の子が渡してくれた、王さま達のイラストたち!劇団事務所のスケジュールボードに鎮座しております)
13:56 | 劇団の日常 | comments (0) | edit | page top↑