夏の終わりに

こんにちは、禄里です。


今週、新作「いっすんぼうし」の上演が終わりました。観ていただいた幼稚園の皆さま、本当にありがとうございました。

「コロナ禍の大変な中で」とか勝手に思っていたが、幼稚園に行ってみるとそこにあったのはいつもと変わらない子ども達の日常。
猛暑でも関係なく園庭で遊び続けたり、汗びっしょりで顔を火照らせ何やらブツブツとひとりごとを言ったり、ベランダの床で力尽きそうになっているセミをオーバーに怖がって逃げたり、上演中にお芝居の解説をしてくれたり、廊下で会うと少し恥ずかしそうに控えめなバイバイをしてくれたり。

世界は大きく変わってしまったけれど、子ども達は何も変わっていなかった。ちょっぴり距離をとらなきゃいけないし、ちょっぴりマスクをしなければいけない時間もあるけれど。
だから僕らもいつもと変わらず人形劇を届けられるようにしたい。現在の状況としてそれはとても大変な事ではあるけれど。

人形劇なんか必要ないんだ自分なんか必要ないんだ、と思っているのは実は自分自身だけなのかも。非常事態の中でフツーにふざける子ども達を見ているとそんな風に思える。
たぶんまた会える。たぶんまた行けば歓迎してくれる。

だから人形劇はやめられない。おら、負けないぞ。
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00:45 | 劇団の日常 | comments (0) | edit | page top↑

ともに行こう、想像の世界へ!





前回のブログ投稿時は新作『いっすんぼうし』の音楽を作曲中だったようですが、こちらは先日ようやく劇団内の試演会で初お披露目を終えました!
中々終わりが見えなかった人形などの作り物も、連日夜中まで作業をして何とか完成し、音楽も無事に録音出来て、試演会では皆さんに甘口・辛口さまざまな意見をいただき、あちこち直してちょっとひと息…

だけど、本番はこのあと!
来週水曜日に、長年お世話になっている幼稚園さんにて初演(2ステージ!)があります。
こんな状況の中で公演をキャンセルせず、子ども達に観劇の場をつくってあげた園の努力に感謝、感激です。(ダジャレではなく)

舞台を用意してくれた幼稚園のため、きっと楽しみにしてくれている子ども達のため、もう頑張るっきゃありません。





今回の『いっすんぼうし』のお芝居では、背景や大道具などに細かい描写は無く、全ての場面を四角いブロックや少しだけ模様の入ったパネルで表現していきます。だから、いっすんぼうし達が「今どこにいるのか」は少し分かりにくいかもしれません。 
けれど、そこは想像の世界。何でもあり!
私たちがつくった世界の中に、こども達がそれぞれ思い描く世界を自由に重ねてもらえたら嬉しいです。

家の中にいることが多くて、なかなか行きたいところに行けない窮屈な今の状況。
せめて劇を見る間だけは、ここではないどこかへ、子どもたちが思うところへ、心の中で自由に旅してほしい!


とても時間がかかったし苦労もしたけど、人形や物語など全部ひっくるめて、少し不思議で、ちょっとおかしな、ポップでハッピーで温かい昔話「いっすんぼうし」になったと思います。あとは子どもたちに楽しんでもらえるように、私たちも想像の世界へ思いきり飛び込むのみ!


おらはこんなにちっちゃいけど、この世界はとっても広いんだぞ〜〜〜!

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滝田恵水
21:25 | 公演の舞台裏 | comments (0) | edit | page top↑

新型コロナ禍の現状

夏の暑さが厳しさを増す中、
劇団では年内に新作3本製作予定!

まずは第一弾の「一寸法師」が本日午後、
団内稽古場でお披露目されます!
「創造のエネルギーでウイルスを吹き飛ばせ!」とばかりに、
連日夜遅くまで上演班の二人が製作を続け、
ついに発表の日が来ました。

この作品で私自身は録音編集作業をし、
その前にほんの少しだけ中身について意見をしました。
なんと出演者二人とも音大卒の音楽センスバッチリ!
録音に使用して楽器は全て出演者が演奏、
録音当日には不思議と作品をイメージ出来るよう改善されていて、
とても本作品にマッチした音楽になったと感じました。

夜遅くまで試行錯誤を繰り返し、
この作品を大きく引き立てる音楽になりました。

日本の昔話は、その物語の内側に何が隠されているのか、
そんなことを想いながら大人の方々にも楽しんでいただける
内容だと再認識しました。。。

起己でした~♪



12:38 | 劇団の日常 | comments (0) | edit | page top↑

はや葉月、喘ぎあえいでやっと立秋にたどり着き。いまポポロは・・・

お蔭さまでなんとかポポロの10人元気を保っておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?
  南九州をはじめ全国各地に被害をもたらした大雨で被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。コロナ禍の下での復興作業はさらに困難極まりないでしょうし、そのうえ梅雨明けとともに猛暑の日々が襲ってきました。くれぐれもご自愛くださいますよう切に願っております。
  
夏になれば暑さに弱いウイルスは退散すだろうという根拠のない予想はあっけなく裏切られて、巨大な感染の第二波が全国に覆いかぶさり淡い期待を寄せていた地方巡演の予定も次々キャンセル、辛くも延期となったところへは出来る限りの感染対策を張り巡らせて舞台の火を灯せるように今日をしっかり生きていこうと誓い合いつつ、ディスタンスを保ちながら、芝居の熱を無くさず、熱中症に気をつけてと、矛盾だらけの日々の中、いい汗冷や汗脂汗に浸っています。
  とはいえ霞を食って生きるには修行が足りず、マスクの売り上げはか細くて備蓄の米びつも底をつきここが思案の正念場と思いまどいながらも、道行く方々から遠くの友人知人まで「がんばれ!」「続けていって」と励ましの声とカンパをいただいて気を奮い立たせております。
底知れない病魔と相次ぐ自然災害との戦いで社会全体が困難の真っただ中となると子どもたちのことは忘れ去られがちであり、とくに心の成長には目が届かなくなっている今こそ、私たち芸術芸能に携わる者の役割はさらに重要だと考えています。
この災厄に打ち克つすべを様々な知見と自らの熱意をもって見つけ出し、しっかりとした対策をもって《安心の中で心の広がる世界を子どもたちにしっかり届けたい》という私たちの思いを実現できるよう万全の準備を持って臨んでゆきます。
皆さまご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
暑さはさらに厳しくなります折から熱中症にもお気を付け下って、どうぞ皆さまつつがなくお過ごし下さいますよう心からお祈り申し上げます。
劇団代表  山 根 宏 章 

【ついでながらお知らせ】
8月31日(月)22時から放映の、フジTV系列の番組「所JAPAN」に私が出演しています。人形ともども元気に愛嬌を振りまいてますので、ぜひぜひチェックしてみて下さいね!
番組のHPはこちら
10:34 | ご挨拶 | comments (2) | edit | page top↑

願い事 ~七夕編~

毎年恒例の夏のイベントやフェスティバルがないので、あれ!?
もう8月なんだっけ〜?と思うこの頃

先日、マスク販売でお世話になってるおじさんの所に行くと、おじさんは背の高い笹に沢山の飾りと自分で織った千羽鶴をつけて待っていてくれました。
お手製短冊を差し出して
「願い事書いてよ」と。
そう!その日は七夕でした☆
私は早速願い事を書いてシャラシャラなびく笹に結びつけました!
よし、Tさんにも書いてもらおうよ〜♪
とおじさんと話しながら私は多分アレかアノ願い事だなぁ〜と的を絞りました。
しばらくするとTさんが交代でやって来ました。おじさんの「願い事書いてよ」に、書いた願い事は、、、
予想していたアレでした☆
Tさんも飛ばないようにしっかりと結びつけて嬉しそうに眺めていました。
すると、雨がポツポツ、、、

次の週、おじさんの所にマスク販売で行くとTさんの願い事が飛ばされて落ちていました。
おじさんは「これは落としたらいけない!」と固い紙を張り付け、落ちていない私の分まで補強して結び直してくれました。
そんな事も知らずに、また交代に来たTさんは嬉しそうに自分の願い事を眺めていました。
すると、雨がポツポツ、、、
だんだん雷とどしゃ降りに、、、

また次の週、おじさんの所にマスク販売で行くとTさんの願い事が飛ばされて落ちていました。今度はおじさんに気付かれないように私が結びつけました。

あれれ?私が居るときは雨は降らないし
私の願い事は落ちないのに。。。

Tさんがまた交代でやって来ました!
自分の願い事を眺めて嬉しそう♪
あれ?や、やっぱり雨がポツポツ!!

も、もしかして、、、



8月の暑く晴れた青空の下、風にシャラシャラとなびく短冊を見て


Tさんが来ると雨が降る。
Tさんの願い事はいつも吹き飛ぶ。

もしかしたら、、、

願い事が叶うのはTさんなんじゃないかしら〜と。


Tさんと交代した帰り際、ふと見上げるとおじさんの所にあるキュウリが微笑んでいました☆


水の〜♪






15:03 | 劇団の日常 | comments (0) | edit | page top↑

作品作り

「ばけものづかい」のセットがだいぶ老朽化してきたので一部作り替える事になりました。人が乗って演じる台を一から作り直す作業はまずは材料作りからのスタートです。倉庫に行って過去の作品で使っていたセットをバラして釘やタッカー針木ネジその他を丁寧に取り除き材を綺麗にする作業をしてから、劇団に持ち帰ります。そこから材の厚みや長さなど規格がバラバラの材を整理し直します。規格がそれぞれ違うので計算しながら材を一つ一つ組んでいきます。ここまでざっと書いてみても、いやはやたいへんな道のりだと感じます。お金をかけずリサイクルするのは大切な事ですがやはりそのぶん時間と手間がそれなりにかかるものです。しかし過去の作品のセットに触れる機会はとても貴重な経験になりました!作成者田村
16:49 | その他 | comments (0) | edit | page top↑