人形劇と登山

秋を次第に日々の中で実感しつつある今日この頃ですが人形劇以外で特に体を動かす事(運動)をあまりしておらずなんとなく体力の低下を感じておりました。体が資本なので、いざ本番という時にスタミナ切れで思うように動けないなんて事があってはいけません。日々の体力作りはやはり大切だなと感じて季節代わりの倦怠感も吹き飛ばすべく先日高尾山に登山しに出かけました。低い山だからとナメていた自分でしたが思った以上に急勾配な坂の連続で汗だくで息を荒げるところもありなかなか大変でした。頂上という目標に一歩一歩進む過程は、何処か作品作りにも共通する地道さがあります。近道はなくて険しい道のりを少しずつ進むしかないのです。だからこそ頂上(作品の完成)に到達した時の喜びは大きくて疲れも吹き飛ばすものでした。作成者田村
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19:30 | その他 | comments (0) | edit | page top↑

エム・ナマエさん追悼


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ナマエさんとは1975年第一回旗揚げ公演「マーシャとくま」の宣伝広告から参加し、
その後のあらゆるチラシ・ポスター・チケットに至るまで製作、ポポロのロゴマークなど
目が見える時代の宝物をいっぱい残してくださいました。

【ポポロ ロゴマーク】
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<人形劇を演じている人を表現している>
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<通称“ゲジゲジマーク”チケットやポスターなどのマークとして使用。山根の顔をデザインしている。>

【原画の一部】
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<すてきなマーシャ 1975年>
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<第一回公演チラシ 1976年>


★ 糖尿病により完全失明したのが1986年。今から33年前でした。透析を続け、10年といわれた命が持ち前のバイタリティーと好奇心、そして奥様(コボちゃん)との二人三脚で素晴らしい絵と本も書き、ニューヨークの個展で全米大手の子供服メーカー「カーターズ」
と契約をし、捨て身の大活躍でした。
★急死の知らせはメールによって知らされ、大変ショックをうけました。
え? なに? 追悼って? なんと6回目の月命日とのことでした。
★軽井沢の塩沢湖ほとりの美しい景観の建物のなかに、ナマエさんの全盲になってからの
やさしい絵があふれていました。コボちゃんに会えて、元気な様子にホッとしました。
いつも付き添い、手足になって長い間苦労されて…。でもとてもすっきりと?ふっきれてナマエさんの70年間を見守ってきたお話を聞けて、来た甲斐がありました。

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<エムナマエさんの奥様(コボちゃん)>

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<奥様を囲んで追悼展で記念撮影>


★ エム・ナマエがあちらの空よりまだ見て、笑っているのでしょうか。(奥さん談)
どうぞ、コボちゃんお元気で、ナマエさんに負けない素敵な人生を創ってください。
            2019年9月20日追悼展 軽井沢美術館にて  葛山美奈子

15:00 | 公演の様子 | comments (0) | edit | page top↑

ゴジばん!続々更新されていますよー♪

こちらの記事でもご紹介しました
東宝ゴジラチャンネルで配信されている「ゴジばん」!!

今もたびたび、人形の操演でお手伝いをさせて頂いていますが
毎回大好きな新しい怪獣が撮影現場にやってくるので
心の中でおおはしゃぎしている私です♪

毎週金曜日17時(ゴジ!)に新しいお話が配信されています!!
ぜひぜひぜひぜひみてくださいね!
最新話はこちら↓☆過去の作品もとっても楽しいのでぜひみてくださいね♪


さて、少し長くなりますが、今日は「ゴジばん」を実家に見せに行ったお話でも書こうかなと思います。

私の父はゴジラ大好きで、ビデオをたくさん持っていました!
お父さんがよく見てたので、私と弟もなんとなく好きになり、
よく怪獣のフィギアやぬいぐるみを買ってもらって、
おままごとしていました(ゴジラとかキングギドラで笑)
私はモスラ(成虫)が大好きだったので、弟がモスラに触れると怒ってたなぁ・・・「どうぞ」ができないダメな姉ちゃんでした;

おもちゃはあんまり買ってもらえなかったけど、
ゴジラはお父さんも好きだったのでけっこうたくさんもってました♪

外出嫌いなお父さんが唯一映画館に連れて行ってくれたのも
ゴジラだけだったりします。

・・・そんなわけで、先日!
ipadを片手に実家に帰って「ゴジばん」を
お父さんに見せに行きました!!

普段無口な父なんですけど、終始ニヤニヤしながら
「モスラの人形すごいな!」
「あ!アンギラスがでてきたぞ!!!」
とか、嬉しそうに見てくれてました!

ミニラがズッコケたり、頭ぶつけたりするところで
爆笑してくれたのには、私がびっくりしました!
子どもか!!笑

でもその人形を動かしているの私よ?
って思うと、私もニヤニヤがとまらないのでした♪

その後、私が小さい頃遊んでいたゴジラやモスラ達は
絶対に捨ててないので残ってるはずだ!!
と、物置の捜索をしてくれましたが、その日は見つからず。
また何かの拍子にでてきたら教えてくれるそうです。

嬉しそうに見てくれたよかった!
今後もお父さんの好きな怪獣が出演予定なのでまた見せに行こうかなと思います!

・・・それと。
私の弟は色々あって既に亡くなっています。
ゴジラの人形劇の仕事は、小さい頃、弟とゴジラ達のぬいぐるみでおままごとしていたときのことをよく思い出させてくれます。
あの頃とは違う、すばらしい本格的なゴジラ達の人形を動かせて、
それが東宝の公式チャンネルで放送されているなんてうらやましいだろう!と言ってやりたいなと思いつつ・・・!

こうして人形劇の仕事に携われていることを
改めて幸せなことだと実感しているのでした!

それでは!!かわのでした♪
15:24 | ご案内 | comments (0) | edit | page top↑

スターの椅子の座り方

この間、初めてライブハウスの舞台に立った。何かを演奏したわけではない。人形劇の上演をしたのだ。

ライブハウスで上演するということで、前日からワクワクしていた。

しかし、行ってみるとそこは私が思っていたよりもライブハウスであった。
照明のライト、潤沢な音響機材、天井高く吊るされたミラーボール……
黒一色の舞台、所々レンガ調にしてあるシックな客席に、流れてくるのはオシャレなJ-Pop……

「めっちゃライブハウスじゃん……!!」
としか言いようがなく、どことなくロックな気分を噛みしめていた。

この間、この会場で山下達郎のライブがあったと聞き、山下達郎と同じステージに立つと思うと不思議な気持ちであった。
楽屋に行っても、
「この楽屋も山下達郎が使ったんだろうな……」
という思いがついてまわり、無駄にソファに座って山下達郎がやりそうなポーズをとったりしてしまった。

その後、スカパラも来たらしいということを聞いた。正直、スカパラがどういう方なのか知らなかったが、どうやら30人ぐらいいると聞き、30人もいるならこのパイプ椅子に座ったはずだ!と思い、意味もなくパイプ椅子に座ったりした。

ライブハウスの上演は初めてだったが、すごくやりやすい会場で、ライブハウスって人形劇の上演に向いている…!と感じた。

私は台本上で『奇声を発しながら登場』というト書きがあり、今回も例に漏れず叫びながら登場し、ライブハウスでシャウトするという貴重な経験が出来た。
バンドに憧れてエレキギターを買うも、人見知りすぎてバンドを組めず、ライブハウスの片隅で一人見ていた高校時代の自分に見せてあげたい光景であった。

1つがっかりしたのが、調べたらスカパラは30人もいず9人で、私が座ったパイプ椅子は座っていないかも……と思ったことだ。

そして、有名人が座ったというだけで椅子に座りたがる、自分のミーハー度の高さを再確認した北海道旅であった。


おわり
23:15 | 公演の様子 | comments (0) | edit | page top↑

2019年第6回国際人形劇祭アルレキンのお客様に「ばけものづかい」が招聘されました。

またオムスクに行ける、日本の子どもたちに日ごろ楽しんでもらっている「ばけものづかい」で。これはほんとにありがたい!うれしい!の一言ですが、でも、まずは台本が問題です。
何しろ日本の古典落語を題材にした芝居であり言葉無くしては語れない落語の世界です。しかし、どんなに頑張っても外国のお客様に流れるような言葉のやり取りや感情を伝えるのは容易であるはずがない。
だが、異国の方に楽しんでもらいたい題材だから、なんとかして工夫して現地のお客様にわかる仕組みを作り出すことはできないか?考えてみた。とにかく言葉の壁を打ち破ればいいのだ、そして落語の味わいというよりは、その世界を(=会話の様子を)楽しんでもらえたらいいのではないかと思ってみた。
そこで日本語とロシア語を織り交ぜながらやることができたら何とか伝えられるのではないかとか、その上に役者の演技(=ことばと語気と表情)とそれに人形の表情をプラスするとともに物語の単純な展開によって観客の想像力をかき立てられるなら成功は間違いないのではないかなど色々試行錯誤するのは前回と一緒だ。
さいわいこれは人形による劇だから、時には録音で演じることはしばしばやられている手法であり違和感なく融合できるはずなのだ。ましてや生のアテレコも可能であるなら鬼に金棒である。というわけで、多少の無理は承知で取り組むことにした。
翻訳してくださる方にはご苦労をおかけいたしますが、何とか面白い舞台にしてお客様に喜んでもらえるために頑張っていこうと思っています。みなさん語一緒にがんばりましょう!

代表 山根 宏章

■公演詳細
2019年9月24日~9月30日開催
人形劇団ポポロ出演 9月28日17:00/18:40 「ばけものづかい」
オムスク人形劇場(ロシア)
14:45 | 公演の様子 | comments (0) | edit | page top↑

そうべえ大改造!!

夏休みも終わり、ずいぶん涼しくなりましたね。
ポポロは暑ーい夏を乗りきり、これから怒涛の秋の演劇鑑賞のシーズンに突入します!

小学生で今、回っている作品は3つ。
「じごくのそうべえ」「ルドルフとイッパイアッテナ」「ばけものづかい」

そのうち、1番大型の「そうべえ」を今シーズン、大改造しております!

キャスト変更はもちろん、人数も10人から8人に。
照明、音響機材も見直して、効率的に且つ効果的に。
仕込みを前日仕込みから当日仕込みに。今まで4時間かかっていたところをなんと2時間半に!!
そして、舞台道具を軽量化する!!2トントラックとワゴン車2台だった荷物がワゴン車2台のみに。

これはなかなか無い大改革。
もちろん、軽量化しても迫力を失わないように。

背景の幕も稽古場一面に敷いて作り直しです。


これは腰が痛くなる作業でした…。

先日の会館での稽古。


前には無かった雲…。これはどこで出てくるのか?

あとはまだデザイン画なのですが、こんなのも出てきます。


地獄にロボット…?

内容も時事ネタを盛り込んで現代風に。

前に観た方はどこが変わったか探してみるのも楽しいですよ!

新そうべえの初日は10月。
まだまだこれから美術も芝居も練って詰めていきます。
9月は北海道にロシア公演、ルドルフのキャスト変えと盛りだくさんだけど、みんな頑張りましょう!
あんじょうたのまっせ〜。


みよしでした。
13:27 | 公演の舞台裏 | comments (0) | edit | page top↑