『ポポロと子どもたちの未来を考えながら』 文責 劇団代表 山根宏章

昨日、子ども・おやこ劇場の交流会に出かけました。劇団や音楽団体などの表現者グループと子どもの健やかな成長を願うおとなたちの組織(と言うと固苦しく聞こえますが、演劇や演奏や様々なパフォーマンスに触れ合う機会を軸に、自分たちのサークル活動を通して各年代の子どもたちの心が成長し発達していけるように周りのおとな達ともども日常活動を続けている集まりの、いわば世話係をしている方たち)との交流会です。
まず《劇場》の方から、自分たちが今どんな時代に生きていて、そのためにはどんな作品に触れたいのか、そしてその日常活動の現実はどうなのか、という話が具体的な事実を織り交ぜながら語られ、表現者の側からは今こんなことを思い考えその結果こんな作品を提供したいを思っているが、現実はこういう状態にあって試行錯誤しながら日々活動している、というような形で話は進んでいきました。
そこで出てくるのは、やはりロシアのウクライナ侵攻による現状に対するそれぞれの思いと子どもたちの反応の様子、さらには我々にできることは何だろうといった自分自身に照らしての切実な思いや意見が述べられました。
毎日テレビで流される悲惨な戦場の様子を見るにつけ、非人道的なロシアの行為に対する抗議とか非難のやり場のない感情がほとばしり出るのですが、ここで思い出すのは太平洋戦争の末期のことです。そのころ僕が住んでいた大阪では毎日サイレンと「警戒警報発令!」の声に防空壕に飛び込む日々を送っていました。ある日、僕は母親に連れられて上(うえ)六(ろく)の近鉄百貨店に行きました。入り口のコーナーにB29(爆撃機)の残骸が展示されていて、それをおとな達が口々にわめきながら足でけっていました。それはそれは憎しみのるつぼで僕も一生懸命蹴ったことを覚えています。5才か6才のころです。その戦争は⦅聖戦》とよばれ、「欲しがりません勝つまでは」が合言葉でした。
でも、戦争が終わってみるとそれは自分たちの国が《先制攻撃》を仕掛けて始まった戦争であり、国土を広げて南の国――赤道直下まで侵略していく戦争だったのです。そしてその終わりは、ヒロシマ・ナガサキの原子爆弾の投下を受けた後でした。新聞の号外には焼けただれて苦しむ人たちの写真がのっていました。言いようのない恐怖を感じたのでしょう85才になった今でもその画面が目の裏に焼き付ているのです。
今この不幸な事態に便乗して《軍備を増強しよう、核兵器を使えるように共有しよう、先制攻撃が必要だ》という人たちが平和憲法が邪魔だ変えろとわめきだしています。冗談じゃないでしょう。戦争する人は必ず自分は正しいと言い張ります。百歩譲って正しいとしても。正しければどんなことをやってもいい理屈にはなりません。今こそみんなで戦争に反対し、非人道的な行為を糾弾していく必要があり、何はともあれウクライナの人々を救援し支援していくことが先決であり、絶対に憎悪の連鎖を断ち切らなくてはなりません。
まだまだ戦争が続いています。なのに、うその話のようにテレビではバカ騒ぎや悪ふざけの番組であふれています。よそごとにしている先にはまた日本の血塗られた過去が待っているように見えます。だから僕たち演劇人はこうした事態の中で自分たちが見つめる現実を正しく見極め自分たちが求める未来を確かに描いて行動する必要があります。
5才の孫娘が聞きました「なんでこんなことするの?」「悪い人がやったんだよ」「悪い人って誰?」「ロシアのプーチ・・・」まてまて、それを選んでいる人、黙ってみている人、手助けしている人、それと同じ手口で自分の国の安全を語っている人、・・・ぼくらは問われています。子どもたちの未来を間違いのない形で受け渡していくその道筋を「あなたたち大人はどうするの?」って。
そしてその答えを作品の上で表現していく責任が僕たち表現者には課せられているはずです。ものの道理をしっかりと正しく偏らないで自分と重ね合わせて分かりやすく、おとなにも子どもにも心にしみる形で自らを表現してゆく。大変だけど地道に歩んでいくほかないでしょうがそこにしかポポロの未来はないだろうしこの愛する子どもたちの幸せな未来もないと思うのです。ウクライナで起こっていることは《決してよそ事ではない》ということを肝に銘じましょう。  
スポンサーサイト



17:21 | ご挨拶 | comments (0) | edit | page top↑

『新春のごあいさつ』 人形劇団ポポロ代表 山根宏章

明けましておめでとうございます。
コロナに明けコロナに暮れたこの2年、皆さまには恙なくお過ごしだったでしょうか

人と会い人と楽しみ分かち合うことがままならない状況下で私たちは、人と一緒にたのしみを生み出すのが私たち芸能者に与えられた仕事として粉骨砕身その務めを果たすべく努めて参りましたが《会うこと近づくこと》が厳しく制限される中で、今更ながら《会うこと語ること、共に楽しむこと》の大切さを痛感させられております。

いろいろの工夫を生み出しながら、一つの公演を2回3回に分けて文字通り身を粉にして演じることも日常となってきました。
とは言え今年85才の僕には、マスクをつけたまま階段上って荷物を搬入しやっと舞台設営を果たした上の3回連続上演というのは正直なところ格闘技そのもの、早くこの状況が収束してほしいと切実に願う毎日だったものの、何とか無事に終えると、「フフフまだまだやれるなあ」と変な自信が沸く始末。
そこでふと調子に乗ってやりたい芝居を数えてみると、なんと95歳までかかりそう。生涯現役の道ははるか遠くまでつながっているようでチェッカーフラッグはまだ見つかっていません。

と言ったようなわけで、今年も私自身舞台の先端に立って頑張っていこうと思いますので、若い劇団員ともどもよろしくお願いいたしますとともに、芝居の相棒である皆様にはくれぐれもお身体大切になさってよい年を過ごされますよう心からお祈りいたします。みんなで楽しみ作れますように❕

2022年  元旦

16:57 | ご挨拶 | comments (0) | edit | page top↑

おとし玉公演がライブ配信になりました!

1月11日(月・祝)に予定しております「おとし玉公演」ですが、
緊急事態宣言を受け、今年は無観客で「ライブ配信」にすることにいたしました!
配信はYOUTUBEにて無料で配信いたします。


毎年、ポポロのアトリエにて皆さまにお会いできるのをとっても楽しみにしていたので、無観客となってしまうのはとても残念です。
しかし安心して人形劇を楽しんでいただく方法を検討した結果、
オンラインで配信する事にいたしました。

2021年1月11日(月・祝)13:30~
YOUTUBEにて配信予定

アーカイブでも1週間ほど見られるようにする予定です。

また詳細が決まり次第、順次お知らせいたします!
外出もままならない毎日・・・ぜひポポロの人形劇をお家で楽しんでいただけたらと思います!

配信で皆さまにお会いできるのを楽しみにしています!
10:57 | ご挨拶 | comments (0) | edit | page top↑

2021年 新年を迎えて

朝の散歩の途中、信号を渡っているとその鼻先を後ろからやってきた乗用車が猛スピードで横切っていきました。「バカッ!何するんだっ」怒鳴ってみても後の祭り、むなしいけど助かった安堵の吐息をつきながら散歩道を歩いていくと、梅が咲いていました、白い小さな梅の花です。大雪のニュースが伝わってくる中で、春の予感です。うれしい!!じっとしていても自然は確実に、変わらない営みを僕らに教えてくれている。

そういえば9月の半ばに生まれた赤ん坊――いえ、“ぼくの”ではなく“僕の娘の娘つまり孫”です。その赤ん坊の表情がどんどん変わってくるんです。赤ん坊語の辞典を作りたいなあと思うほどあれこれ喋ってくれて、相槌を打つとさらに乗ってきて尽きないぐらい。昨夜見た夢の話、これからやりたい夢の話、パパやママやお姉ちゃんへの愚痴などため息交じりに喋ります。(確かにあの人たちスマホやテレビ・ビデオに夢中だものね)チョッピリ残念なのはじっちゃんばっちゃんと過ごす夢はぜーんぜん無さそうなこと、だけど可愛い!
愛する者がいると心が広がって穏やかな気持ちを取り戻せて「そんなに急いでどうするの」って気持ちになってくる。

そうだ今年は丑年、じっくり構えてしっかりした舞台づくりでたくさんの子どもたちと出会えるように《がんばろう》・・・いつもと同じ口癖が出てきた年の初めのウォーキング、冷たい風と息苦しいマスク、でもきっといいことありそうだなあ《がんばろう》あ、また言った!春一番のお話。
〈ついでにもう一言〉
「心に太陽を、唇に歌を持て」戦後小学生のころに教わったこのフレーズ、これって80年の間けっこう役に立ってます。よかったら皆さんもいかがでしょうか?
いいですよ、きっと!・・・ではまた。      
2021年1月4日       人形役者の ヤマネヒロアキ でした
09:22 | ご挨拶 | comments (0) | edit | page top↑

はや葉月、喘ぎあえいでやっと立秋にたどり着き。いまポポロは・・・

お蔭さまでなんとかポポロの10人元気を保っておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?
  南九州をはじめ全国各地に被害をもたらした大雨で被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。コロナ禍の下での復興作業はさらに困難極まりないでしょうし、そのうえ梅雨明けとともに猛暑の日々が襲ってきました。くれぐれもご自愛くださいますよう切に願っております。
  
夏になれば暑さに弱いウイルスは退散すだろうという根拠のない予想はあっけなく裏切られて、巨大な感染の第二波が全国に覆いかぶさり淡い期待を寄せていた地方巡演の予定も次々キャンセル、辛くも延期となったところへは出来る限りの感染対策を張り巡らせて舞台の火を灯せるように今日をしっかり生きていこうと誓い合いつつ、ディスタンスを保ちながら、芝居の熱を無くさず、熱中症に気をつけてと、矛盾だらけの日々の中、いい汗冷や汗脂汗に浸っています。
  とはいえ霞を食って生きるには修行が足りず、マスクの売り上げはか細くて備蓄の米びつも底をつきここが思案の正念場と思いまどいながらも、道行く方々から遠くの友人知人まで「がんばれ!」「続けていって」と励ましの声とカンパをいただいて気を奮い立たせております。
底知れない病魔と相次ぐ自然災害との戦いで社会全体が困難の真っただ中となると子どもたちのことは忘れ去られがちであり、とくに心の成長には目が届かなくなっている今こそ、私たち芸術芸能に携わる者の役割はさらに重要だと考えています。
この災厄に打ち克つすべを様々な知見と自らの熱意をもって見つけ出し、しっかりとした対策をもって《安心の中で心の広がる世界を子どもたちにしっかり届けたい》という私たちの思いを実現できるよう万全の準備を持って臨んでゆきます。
皆さまご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
暑さはさらに厳しくなります折から熱中症にもお気を付け下って、どうぞ皆さまつつがなくお過ごし下さいますよう心からお祈り申し上げます。
劇団代表  山 根 宏 章 

【ついでながらお知らせ】
8月31日(月)22時から放映の、フジTV系列の番組「所JAPAN」に私が出演しています。人形ともども元気に愛嬌を振りまいてますので、ぜひぜひチェックしてみて下さいね!
番組のHPはこちら
10:34 | ご挨拶 | comments (2) | edit | page top↑

ポポロの今をご報告いたします。

水無月を迎えましたが、おかげさまでポポロはなんとか健在です。
 新型コロナウイルスが不意にやってきて世界を蹂躙し、私たちの日本にも猛威を振るっております。皆様つつがなくお過ごしでしょうか?もしや運悪く罹患された方々には心よりお見舞い申し上げますとともに、不幸にもお亡くなりなられた方々とご家族様には謹んでお悔やみ申し上げます。
感染拡大のためすべてのイベントは出来なくなり、ご多聞に漏れず私たちポポロも2月後半から3月にはすべての上演はキャンセルとなり、そのあとも国の緊急事態宣言のもと4・5・6・7月と将棋倒しのようにすべての活動が自粛休業でストップ状態となり、50年間毎年続けてきたおなじみの保育園でさえ8月初旬の公演ができなくなるという、泣くに泣けない困難に陥りました。
そんな中で、細々ながら手作りマスクによって活動の継続と創造の確保を目指しておりましたところ、地域の方々が「がんばって!」と激励かたがたマスクを買い求めて下さったり、近くの水道道路のそばのおじさんには「ここは人通りが多いから売りにおいで」と軒先を貸して頂いて大好評を博したり、新宿子ども劇場からは数度にわたって「子ども用から大人用マスク」をたびたび注文をいただいたり、やはり40年以上のお馴染みのミチル幼稚園さんからは「ブログを見たから」と70枚など大量注文があったりでその都度《にわかマスク工場》は活気づき、あるいは「おつりはいらないカンパだよ」なんて2000円とか3000円とか置いて行ってもらったり、知り合いから通りかかった人まで「子どものための文化の火を消さないで、頑張って!」と多くの人たちからの激励をいただいて、うれし涙とともにしっかり頑張ろうという思いを新たにしているところです。
コロナ禍はまだまだ収まる気配はありませんが、3月には中止した公演を宣言解除とともにいち早く「6月後半に上演しましょう」と山梨のひまわり幼稚園さんからお電話いただいた時には上演班はもとより劇団員みなうれし涙にわきました。上半期唯一の上演を宝物にして、いまポポロはにこやかに歩みを再開しております。この先まだまだ困難は続きそうですがお客様や地域の方々との絆そして感謝を忘れず、しっかり劇団活動を推し進めて参ります。
暑さ厳しき折から皆様もどうぞお元気で、またお会いできる日を楽しみに、お健やかにお過ごしくださいますよう心からお祈り申しあげます。
2020年6月16日     人形劇団ポポロ代表  山 根 宏 章

*凡人の句を水無月に寄せて一句  『コロナとも付き合う覚悟田の月に』
13:52 | ご挨拶 | comments (0) | edit | page top↑

新年あけましておめでとうございます★

1月12日(日)はポポロのおとし玉公演でしたー!!
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました♪

ありがたいことに今年も満席となり、
お断りせざるをえなかった皆様、申し訳ありませんでした><
またお会いできる機会にはぜひともよろしくお願い致します!!!

今年のお年玉公演は「ねずみ年」ということで
ポポロにたくさんいる「ねずみ」さんの人形たちが大活躍しました♪
日々ポケット劇場で活躍している「チュータ君」や
「おむすびころりん」にでてくるたくさんのねずみさん、
「トロトロとガアガ」にでてくるはりねずみの「チクチクおじさん」などなど・・・!
内容は2020年のオリンピックにちなんだものとなっておりました★

そして恒例のおとし玉抽選会に本編は「ともだちくるかな」でした♪

おかげさまで無事に楽しく終演できました!
本当にありがとうございました。

2020年!
皆様にとって素敵な一年になりますように・・・!

今年も人形劇団ポポロをよろしくお願いいたします!
ポポバム_200114_0023
14ひきシリーズのねずみ達と劇団員で新年のご挨拶♪
14ひきのねずみたちのように
家族のような暖かい劇団でいたいですね~!

あ!現在、劇団員募集も行っておりますよ♪
滅多にないチャンスです!
詳しくはこちらをご覧くださいね!

ではでは!かわのでした♪
11:17 | ご挨拶 | comments (0) | edit | page top↑

今年のご挨拶

七草粥をいただいてホッ。
まだこうして生かされ舞台に立ち、お客様と新年のご挨拶を交わす悦びを味合わせてもらえる極上の幸せ。
ポポロを立ち上げて47年を無事に迎えることが出来たのは唯々お客様あってこそのものだという思いで、ほんとにありがたい気持ちでいっぱいです。
 それにつけても、昨年の西日本豪雨から半年のいま、まだまだ仮住まいの日々を送っていられる方々が沢山いらっしゃる現実、その前の大阪北部の地震やその前年の九州北部地震で被害を受けられた方々、さらには8年前の東日本大震災の影響で今なお原発事故による避難生活が続いている方々などなど、今なお苦難の日々を送っておいでの方々に心からお見舞い申し上げます。
とともに戦後74年に及ぶ沖縄の米軍基地の様々な問題とりわけ辺野古のたたかいは私たち自身の問題として住民の方々と思いを一つにして取り組まなくてはならない直近の課題だと思っております。
一方、今の社会的状況の中で日本の子どもたちは追い立てられ、心を豊かにするいとまも機会も奪われています。大人の私たちは特に演劇に携わる者としてこの問題にしっかり立ち向かっていく責任があると思います。
確かにわたしたち演劇人はみんな経済的にも苦境に立たされている現実があるとしても、これもまた私達に課せられていることとして取り組んでいく必要がありますから、常に健やか爽やか晴れやか軽ろやかとヤカ族になって、にこやかに苦難に向かって進んでいきたいと思います。そうして笑顔を生み出していきましょう、少しづつ‼
みなさま、今年もポポロをどうぞよろしくお願いいたします。

人形劇団ポポロ代表  山 根 宏 章
11:38 | ご挨拶 | comments (0) | edit | page top↑

今年は吠えます!

あけましておめでとうございます!

2018年がスタートしました。
昨年は海外公演(中国、ロシア)へ行ったり北海道~鹿児島、八丈島へ行ったりと忙しない1年でしたが、今年はどんな1年になるのでしょう!?

晴れた日に芝生で寝転び空を眺めながら、じっくり物事を考えたり想い描いたりする時間がほしいなぁ…。
とよく現実逃避しますが、そろそろ無い物ねだりはヤメテ現実と向き合おうとおもいます。

まずは2月11日(日)稲城市のiプラザで公演する「ルドルフとイッパイアッテナ」に集中します。

想いが胸に残るような作品を
そして心に潤いを!
7025.jpg

Tatsukiでした
11:49 | ご挨拶 | comments (0) | edit | page top↑

2018年 新春を迎えて  

新年あけましておめでとうございます。

  昨年は、さねとう・あきら先生一周忌追悼公演「鬼ひめ哀話」を皮切りに、初めての海外公演が6月に中国・四川省南充市へ「ばけものづかい」で、9月にはロシア・オムスク市へ「鬼ひめ哀話」でと二回も立て続けに人形劇フェスティバルに参加し、国内の夏フェスでは「ルドルフとイッパイアッテナ」を東京・佐久・飯田の各地で出演、さらには新作「14ひきのはるなつあきふゆ<その2―-あき>を制作上演、その合間を縫って長期の旅公演が北海道・北陸・鹿児島etc・・・と、驚異的なスケジュールに追いまくられました。10人足らずの劇団でよくもまあと我ながら舌を巻いております。

  とはいえ終わってみれば楽しい記憶ばかり、さらには[日本舞台芸術家組合賞]までいただいて、明日ぽっくり逝くのでは・・・と年を越すのが心配でしたが、暇ができると体を壊す悪い癖もウイルス性胃炎ぐらいで何とかしのいで、快晴の新年を迎えることができました。

  さて、去年の反省に立って考えてみるとき、忙しさにかまけて自分たちのことばかりに終始していた思いがあります。もっと社会に貢献する活動に目を向けなくてはならないこと、広く演劇の仲間やさまざまな舞台活動全般にかかわる人たちとの連帯と連携を深めなくてはならないこと、芸術家としての自覚はもちろんその責務と権利についての意識的な取り組みとディスカッションを具体にやっていくこと等々、プロとしての課題が山積みです。

  そして、自分たちの大切な相手である子どもたちの置かれている現状とそしてその親たちが抱えている諸問題など、自分たちは社会的な要望に応えられているのか常に考え実践していく中で自分たちの成長を図り、さらには現在の政治のゆがみを正していく運動に積極的に参加していかなくてはなりません。文化予算を引き出すだけでなくそれ以上に、文化そのものの価値をもっと訴えて、この国における文化の地位を高めていく必要があるのではないか?その土台が自らの意識の変革にあるだろうといま改めて思っています。

  それにしても、人形劇の仕事に携わって62年いつもどうやったら人を喜ばせられるかばかり考えてきたような気がします。そう、客に対しても仲間に対しても。

 それは自分をとってもいい気持ちにさせてくれるから少しも苦労は感じなかったけど、時間に追い回されて自分の年がいくつなのかわからなくなっちゃったようです、認知症の始まりかな?あぶないあぶない。

  さ、今年も張り切って《元気が取り柄》で走り回ろう!みなさんよろしく!!

 劇団代表  山 根 宏 章
14:13 | ご挨拶 | comments (0) | edit | page top↑