ロスしてる暇は無い!!





(文章:たきたえいみ)



ずっとずっと楽しみにしていた、地元・北海道十勝での『ルドルフとイッパイアッテナ』と、今回初めて行く事が出来た北海道唯一の人形劇場であるやまびこ座での自主公演が無事に終演した。


予想を越えるお客さんの入り、そして家族に舞台をみせられたこと、友達が友達を呼んで繋がった仲間みんなでお話が出来たこと。


何だかとっても温かい空間になった。



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この1回で終わらせたくない。また札幌に来てねと言ってくれた友人に、もっと面白いものを観せてやりたい!


めちゃくちゃ楽しみにしていた北海道旅が終わって少しロスになりかけたが、そんな場合じゃない。稽古稽古、上演上演!




そして私には、もうひとつ大きな山がある。


12月に香川県のとらまる座で開催される『創作公演ギャザリング』に新作の一人芝居を持っていくのだ!(震)


まだまだ物は揃っていないし立ち稽古も始められていない。やることしかない。


11月・12月は劇団の繁忙期。なんと平日は毎日上演が入っているのである。


ということは、9月と10月が勝負。




やるしかない


やればできる!


できっこないをやらなくちゃ!!




外は金木犀の匂い。


蝉の声はいつしか鈴虫の声に変わっている。


涼しい、いや、熱い秋が始まる。


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19:08 | 公演の舞台裏 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

生を観てもらい、見せてもらった。

(文章:たきたえいみ)


先日、富山県射水市の絵本館そして新潟県糸魚川市の保育園にて『三びきのやぎのガラガラドン』の上演があった。
ポポロに6年いるけど、北陸での公演は初めて。どんな場所で、どんな人たちが待っているんだろう…
ドキドキ・ワクワクしながら車を走らせた。

北陸の方々は皆さんとても温かかった!少し関西風?の方言にも癒された。
ガラガラドンの上演中も、たくさんの反応をもらい送り出しの時には可愛い笑顔を沢山もらうことが出来た。(最近終演後の送り出しがようやく復活し、お客さんの顔を見られて個人的にとても嬉しい!)


保育園での終演後、撤収作業の途中でふと外の景色を見ると…

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えっ、これって…

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ガラガラドンの山そのものじゃないか!!!!
部屋のカーテン開けて生の景色の方が良かったんじゃない??
ってくらいの雄大な北アルプスの山々が広がっていたのです…

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帰りの車からも、こんな感じで長〜〜い山脈が。すごい、これがアルプスなんだ。ホルンの音色が聞こえる〜(気がする)



絵本館の職員さんや、保育園の先生たちは「やっぱり生のお芝居は良いですね」なんて言ってくれたけど、私たちの方も生の、本物のアルプスの山脈を見せてもらった旅だったのでした。

終わり。
18:18 | 公演の舞台裏 | comments (0) | edit | page top↑

前期プログラム選択型公演終了!

つい先日6月24日に文化庁補正予算事業で青森県板柳町立板柳南小学校へ
公演しに行ってきました!

演目は「ルドルフとイッパイアッテナ」

何年か前に映画にもなりましたねぇ・・・
舞台は!  全く!  違います!

想像力が重要・・・といっても
観客である子ども達それぞれ舞台の景色が違って見えるかも!

そんな舞台をリンゴ畑に囲まれた小学校で公演しました!

『あきらめちゃダメだ!絶望は愚か者の答えだ!』
舞台上でこのセリフをイッパイアッテナが言うたびに、
未来へ向かう原動力にしている今日この頃・・・

50周年頑張るぞ――――――――!
はぁ、、、

今回はTatsukiでした!
13:13 | 公演の舞台裏 | comments (0) | edit | page top↑

14ひきの裏で動きまくる6人





(文章 : たきたえいみ)


前回のブログでタツキさんが『14ひきのおつきみ』の振り返りをして下さってましたが、私は私で反省をひとつ……




手が、頭が、足りないーッ!!!



ケコミの上では14ひき達がせっせかおつきみ台を作り、どんぐりを拾い、ご馳走を用意してお月見を大いに楽しんでおりましたが、ケコミの中ではそれはもー大変なことに……
なにせ役者の手は1人2本、全員分足しても12本ととても14ひきには足りないのだ!


その時やっている事や立っている場所の関係で、自分は台詞を言っているけども人形は他の人が動かしていたり、かと思えば他の人が台詞を言っている人形を自分が動かしたり、さらには自分が役に付いている子たちを右手と左手にそれぞれ持って、一人芝居のようにやり取りすることも……!


ケコミの中では6人とその手12本が入り乱れ、時にぶつかり時に譲り合いながら14ひきたちに命を吹き込んでいたのでした。




けれど人形を動かしお芝居をするだけでは成立しないのが人形劇。

人形を動かしていない人は、その間セットを動かしたり次のシーンで使う小道具を準備したり、音楽を出したりとこちらも大忙しです。(むしろこっちの方が大変だと思っている)


台詞を言いながら人形を動かすだけで既に2つの頭を使っているのに、その他にも同時に色んなことを気にしている。もちろんお客さんの反応も気にしながら。





はー、ほんとに、人形劇って、忙しい!
でも、そこが楽しいんですけどね。

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全て完璧に出来なくても、丁寧にやろう。心がけ!
14ひきたち、今回もありがとう。
これからも宜しくね。
13:28 | 公演の舞台裏 | comments (0) | edit | page top↑

感想文のお返事!

今回は感想文のお返事です!

この秋公演した学校の生徒達から続々と感想文が寄せられる中に、
私達に対する問いかけが幾つかありました。
これまで、中々返答する機会がありませんでしたが、
情報発信が容易となった昨今の状況を鑑みて、
少しずつでも子ども達へ返答していきたいと思いいたりました。
ここでは、質問者の名前を掲載することはできませんので、
質問と返答を掲載することにしました。

「じごくのそうべえ」の感想より
大阪府の小学4年生からの質問
Q、ポポロというのはどういう意味ですか?
A、ポーランドのザメンホフ提唱のエスペラント語で『人々』『民衆』といった意味です。
Q、えんま大王はどれぐらいの重さですか?
A、量ってはいませんが、操演者に聞いたところ大きいお米の袋を持っている様な感じらしいです。
Q、じんどん鬼やそうべえ達、えんま大王は手作りですか?
A、全て手作りです。(そうべえ達は原作者の田島征彦さんも手を加えられました)
Q、練習はどこでやってるんですか?
A、劇団稽古場です。
Q、1年で何こうの学校に行っているんですか?
A、例年だと50~70校ぐらいですが、コロナ禍では20校程度です。
Q、人形をどうやって動かしたのか?
A、自分の思い通りに動かせるよう、沢山練習しました。
Q、ベロを抜かれた人のベロが2枚でて来た?
A、ウソつくことを二枚舌を使うといいます。源造が抜かれて舌が二枚だったのは、ウソつきだったからです。
Q、そうべえは足の骨が折れているのに、針山を登れたのはなぜ?
A、綱から落ちて現世から死後の世界へ来た時、痛みは残ってましたが、死後の世界では元通りの身体になると言われます。
Q、なぜカゼは1万円もするのでしょう?
A、「風邪はまん延する」という言葉に掛けてます。

今回はこのぐらいにしておきます。
また、少しづつQ&Aを掲載したいと思います!

質問してくれた子ども達に見てもらえたら・・・。

最後になりましたが、
みんな感想文ありがとう!!

今回はTatsukiでした!

15:42 | 公演の舞台裏 | comments (0) | edit | page top↑

人形劇団員のルーティン【上演の日編】




最近YouTubeよく見るルーティン動画。
そこで今回はポポロの上演ルーティンを振り返ってみようと思う。
『上演ルーティン』といっても小さな幼稚園からホール、地方の旅公演など上演先によって動きは変わってくるので、今回は【都内の保育園での上演の場合】としてみる。



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まず、ルーティンは上演の前夜から始まる。
次の日に使うもの(衣装や手袋、面子など)やモバイルバッテリーの充電(スマホで地図を見るので必須)などは前日に準備しておかないと、翌朝バタバタしてしまうのでしっかりやっておく。


食器の洗い物などの家事やお風呂も済ませたら、翌朝は早いので12時前には眠りにつきたいところだ。頭の中で、翌日公演する作品のイメトレや忘れ物は無いか?などぼんやりと考え事をしていると、いつのまにか眠りの世界にいってしまう。それではおやすみなさい〜。





そして翌朝。
保育園や幼稚園での開演時間はたいてい、子ども達の活動時間である午前中になるので、今回は仮に10:00開演とすると、その2時間前の8:00には園に到着して仕込みに入ることになる。
そうすると、劇団を出発するのはその2時間前で、自宅を出るのはさらにその1時間半前だから〜
…だいたい朝起きるのは4時〜5時の早朝です。
冬場の上演のときは外が真っ暗なので少し寂しい気分になるけど、冷えてしんとした空気に気が引き締まります。
いつもは学生さんやサラリーマンのおじさま方で混み合っている電車も早朝はガラガラ。



そしてまだ誰もいない劇団に着いたら上演確認書などの書類を積んで、忘れ物が無いか最終チェック、地図を確認してしゅっぱつしんこー!!



車が出てしまえば、もう戻ることは出来ません(←?)。
交通渋滞にぶつかって時間にヒヤヒヤしたり、横で運転してくれている先輩の眠気を呼ばぬよう、自身も眠気と戦いながらたわいもない世間話をしたり、書類を見て、今日見てくれる子ども達は何歳で何人くらいいるのか・会場はどんな場所かなどを確認して、ここでもイメトレをしておきます。


無事予定通りに保育園に到着したら、ドキドキしながらインターホンを押し「本日お世話になります、人形劇団ポポロです!」と元気にご挨拶。
さあ、ここからテキパキと2時間で仕込みを終えて、衣装に着替えたらいざ上演!! と、こんな感じで本番を迎えます。




こうして文字に書き起こしてみると、結構しっかりとルーティンがあるんだなあ…

前日の準備も、早起きも、長距離移動も、仕込みも、全ては上演でお客さんに喜んでもらうためのもの。ポポロは今日も元気に笑顔で頑張ります!

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たきたえいみでした。


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♪公演情報♪
2021年7月27日(火)10:30/14:00
第49回夏休み児童・青少年演劇フェスティバル参加
人形劇『ルドルフとイッパイアッテナ』
会場:板橋区立文化会館 小ホール
入場料:前売¥2,500 当日¥3,000 (前席指定)

まだ空席ございます!お申し込みはポポロHPから、または以下のお電話からお願い致します。
人形劇団ポポロ Tel:042-344-3389
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12:58 | 公演の舞台裏 | comments (0) | edit | page top↑

公演のご報告、春の訪れといろいろ。





 昨年コロナで中止になったふれあいこどもまつりから1年が経ち、今年もまたこの季節がやってきた。「あれからもう1年経つのかぁ〜」と劇団の皆と懐かしく話したりする。


 翌日に緊急事態宣言が明けるという公演日当日、前売チケットを買ってくれたお客さんは1人もキャンセルすることなく全員会場に来てくれた。その一方で、感染予防のために座席数を半分ほど減らしたので、当日来てくれたお客様を何人かお断りすることになり、本当に心苦しかった、、




コロナ禍は上演したくても出来ない日々が続いて、人形劇を上演すること事態良くないことなのかもしれない…と色々考えさせられたけれど、今回のように劇を楽しみに来てくれた人たちを目にすると、やっぱり、これは必要なんだ!良いことなんだ!と胸がふたたび高鳴った。


来年度の上演も続々と決まっているけど、やっぱり先のことはまたどうなるか分からない、不安がある。


でも、必ずお客さんは待っている!
人形劇を楽しみにしている子ども達は沢山いるのだ!
今年はお花見が出来ないなあ〜なんてション
ボリしてる場合じゃない。
花粉で肌荒れが酷くてドヨーンとしてる場合でもない。





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『おばけいしゃ』の会場飾り用に描いたあくびおばけちゃん。ここ最近自分が描いた絵の中でもひそかにお気に入りです。
最近はあたたかくなってなんだかあくびが増えちゃいますね。

春はすぐそこ。喜びは待っている!




たきたえいみ。
17:54 | 公演の舞台裏 | comments (0) | edit | page top↑

ともに行こう、想像の世界へ!





前回のブログ投稿時は新作『いっすんぼうし』の音楽を作曲中だったようですが、こちらは先日ようやく劇団内の試演会で初お披露目を終えました!
中々終わりが見えなかった人形などの作り物も、連日夜中まで作業をして何とか完成し、音楽も無事に録音出来て、試演会では皆さんに甘口・辛口さまざまな意見をいただき、あちこち直してちょっとひと息…

だけど、本番はこのあと!
来週水曜日に、長年お世話になっている幼稚園さんにて初演(2ステージ!)があります。
こんな状況の中で公演をキャンセルせず、子ども達に観劇の場をつくってあげた園の努力に感謝、感激です。(ダジャレではなく)

舞台を用意してくれた幼稚園のため、きっと楽しみにしてくれている子ども達のため、もう頑張るっきゃありません。





今回の『いっすんぼうし』のお芝居では、背景や大道具などに細かい描写は無く、全ての場面を四角いブロックや少しだけ模様の入ったパネルで表現していきます。だから、いっすんぼうし達が「今どこにいるのか」は少し分かりにくいかもしれません。 
けれど、そこは想像の世界。何でもあり!
私たちがつくった世界の中に、こども達がそれぞれ思い描く世界を自由に重ねてもらえたら嬉しいです。

家の中にいることが多くて、なかなか行きたいところに行けない窮屈な今の状況。
せめて劇を見る間だけは、ここではないどこかへ、子どもたちが思うところへ、心の中で自由に旅してほしい!


とても時間がかかったし苦労もしたけど、人形や物語など全部ひっくるめて、少し不思議で、ちょっとおかしな、ポップでハッピーで温かい昔話「いっすんぼうし」になったと思います。あとは子どもたちに楽しんでもらえるように、私たちも想像の世界へ思いきり飛び込むのみ!


おらはこんなにちっちゃいけど、この世界はとっても広いんだぞ〜〜〜!

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滝田恵水
21:25 | 公演の舞台裏 | comments (0) | edit | page top↑

ともだちルドルフ赤ガラべえ。

ともだち くるかな(初演)
ルドルフとイッパイアッテナ
赤ずきん
三びきのやぎのガラガラドン
じごくのそうべえ

今年の7月から10月までで、わたしが新しく稽古・出演した作品たち。

「ともだちくるかな」は今年度の新作で、生演奏付きの3人芝居!人形やセットの豊かな色彩と、とっても温かいお話のステキな作品です。こちらは3月にフェスティバルで一般向け公演をする予定なので、ぜひお知らせをお待ちください☆(ちなみに公演日は、我らが山根さんのお誕生日!)


「ルドルフとイッパイアッテナ」「赤ずきん」「ガラガラドン」は、キャスト変えで先輩から役を引き継いだ作品たち。受け取ったバトンはとても重たくて、まだ走り出してもいないくらい。だけど、色んな先輩に助けていただいて、なんとかバトンを落とさずに繋げている。これから色んな寄り道や研究をしながら、つまづいても転んでも私なりに走り切りたいと思う!


「じこくのそうべえ」はポポロのロングセラー作品で、今回舞台セットを大幅に改善!!キャストも変更ありの為、照明や音出し・転換などが新しくなり、覚え直し…
11月はそうべえの上演も何件か入っているので、こちらも気合を入れてやりまっせ!!


なんだか色んなことを詰め込んで、覚えることが山ほどある、この秋冬シーズン。。でも、インプットが増えるのは幸せなこと。
これをしっかりお芝居として魅せられるかは私の努力次第…
という事で、明日も朝練、頑張りましょ!!



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先日の新潟の小学校での上演で頂いた、大きな花束。自宅のリビングが一気に華やかに!



滝田恵水



23:49 | 公演の舞台裏 | comments (0) | edit | page top↑

そうべえ大改造!!

夏休みも終わり、ずいぶん涼しくなりましたね。
ポポロは暑ーい夏を乗りきり、これから怒涛の秋の演劇鑑賞のシーズンに突入します!

小学生で今、回っている作品は3つ。
「じごくのそうべえ」「ルドルフとイッパイアッテナ」「ばけものづかい」

そのうち、1番大型の「そうべえ」を今シーズン、大改造しております!

キャスト変更はもちろん、人数も10人から8人に。
照明、音響機材も見直して、効率的に且つ効果的に。
仕込みを前日仕込みから当日仕込みに。今まで4時間かかっていたところをなんと2時間半に!!
そして、舞台道具を軽量化する!!2トントラックとワゴン車2台だった荷物がワゴン車2台のみに。

これはなかなか無い大改革。
もちろん、軽量化しても迫力を失わないように。

背景の幕も稽古場一面に敷いて作り直しです。


これは腰が痛くなる作業でした…。

先日の会館での稽古。


前には無かった雲…。これはどこで出てくるのか?

あとはまだデザイン画なのですが、こんなのも出てきます。


地獄にロボット…?

内容も時事ネタを盛り込んで現代風に。

前に観た方はどこが変わったか探してみるのも楽しいですよ!

新そうべえの初日は10月。
まだまだこれから美術も芝居も練って詰めていきます。
9月は北海道にロシア公演、ルドルフのキャスト変えと盛りだくさんだけど、みんな頑張りましょう!
あんじょうたのまっせ〜。


みよしでした。
13:27 | 公演の舞台裏 | comments (0) | edit | page top↑